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深谷知博選手 スペシャルインタビュー

3度目の地元周年タイトル獲得へ、静岡支部代表として一生懸命走ります

エンジンを仕上げられれば
獲れる可能性が一番高いのが地元GⅠ

もうすぐGⅠ浜名湖賞です!浜名湖賞は9回出場して4優出V2と活躍されていますね。

年間通してGⅠを走っていても、年1回行くだけのレース場で、GⅠを勝つのはなかなか難しいです。
その点、地元の浜名湖は正月戦、GW、お盆戦と、1年に3回走れます。毎回同じではないですが、水面の雰囲気を感じられるのは大きいと思います。一番走り慣れていますし、関係者も顔見知りの方が多く、他のレース場よりは馴染んで臨めます。エンジンを仕上げられれば、タイトルを獲る可能性は一番高いと思います。

23年の地元戦は正月とGWで優勝、お盆戦も準Vと、圧倒的な強さでした。

昔は、地元戦で優出するのが目標でした。多くの先輩がいる中で若手が優出するというのは難しいけれど、これからの静岡支部を考えた時には必要なことです。「自分が頑張らなければ」と思って、走ってきました。少しずつ優出できるようになって、初めて地元戦で優勝できた時(18年1月)は、嬉しかったです。
今は、昔とは立場が変わっています。浜名湖推薦でSGメモリアルに出場させていただいていますし、静岡を代表する選手として頑張らないといけないと思っています。先輩方に負けるわけにはいきませんから、地元戦のタイトルは狙っていかなきゃ(笑)。

地元のGⅠは、やはり気持ちが入りますか?

地元の大きなレースで表彰台に上がると、やっぱり地元のお客さんが多いんです。今まで支えていただいた方も多くいて、「応援していただいている」ことを、すごく感じます。
GⅠ初優勝(14年・浜名湖賞)では、たくさんの声援や期待に応えられて嬉しかったです。何度でも獲りたいタイトルですし、賞金を上積みするチャンスでもあるので、今回も力が入ります。

浜名湖はどんな水面でしょうか?

浜名湖は広くてスピードを持って回れるので、思い切って握っていくのが主流になっています。
夏場は海からの湿気を含んだ向い風が吹きますが、冬場はカラッとした北風が吹きます。冬場は追い風が強くて、風向きによっては、水面が荒れることも覚悟しなければいけません。横風になると、水面は比較的穏やかですね。

納得できる領域が狭いから
最後までコツコツ調整する

ご自身の走りを分析すると、どんなタイプですか?

突出したアピールポイントはないんですが、調整がハマっている時は自信を持ってレースできているので、調整力ですね。コツコツと、少しずつ上積みしていく感じです。そこに行くまでに苦戦していることは多いんですが…。
予選だろうと、準優だろうと、僕がすることは一緒。優勝するために一生懸命するというよりは、目の前のレースを一つ一つ頑張っていくのが、自分のスタイルです。

その調整面はいかがでしょうか?

レースを走っていると、「これなら戦えるな」「これは厳しいな」と、自分の足色や周りとの比較をつかんでいき、そこで納得できていれば調整はしませんが、自分が納得できる領域が狭いのかな。結局、最後までコツコツやり続けます。その辺りをすぐに見極めて調整してくる方もいるので。僕自身は、昔よりは調整力がついてきているとは思っていますし、失敗を続けていく中で、何とか良い所に持っていければ良いな、と思ってやっています。

SGを獲り、GPを経験して
人間・深谷知博の世界が広がった

23年はGPトライアル1st敗退も、シリーズで優勝です!

グランプリシリーズ優勝は嬉しかったです。グランプリのトライアル2ndに進めなかった時点で、気持ちを切り替えました。まだ3月戸田クラシックの出場権がなかったので、優勝戦はチャンスが巡ってきたと思って走りました。

自身3回目のSG優勝ですね。

初優勝のダービーはたまたまというか…、運よく流れがきて獲れたと感じています。「SGを獲る」という感覚がなかったですし、獲りたいなとは思っていましたが、手に届く場所にあるとは思っていませんでした。
鳴門のチャレンジカップ(22年)は、調整が上手くできなかったんですが、18番目で準優に乗れて、そこで思い切った調整をしてみたら、それがハマって優勝戦に乗れました。優勝戦は、まさかあんな展開になるとは思っていなかったです(苦笑)。

GPシリーズの優勝はいかがでしたか?

トライアル1stからのシリーズ回りだったので、得点面で優遇されていました。予選最終日が6着2本でも、3号艇で準優に乗れていましたから。たまたまエンジンを直せて、流れも自分に向きました。
ただ、グランプリを優勝された石野貴之さんみたいに、「自力で優勝戦1号艇をつかんで逃げて勝つ」という王道スタイルの優勝ではなかったので、まだまだ力をつけなければいけないと思っています。

これまでグランプリに3回出場しましたが、どうでしたか?

1回目の平和島(20年)は転覆して終わってしまいましたが、大村(22年)は最後の6人まで残りました。この経験でレベルアップしたというか、見え方が変わった気がします。今回はGP優勝戦の6人に残れなかったので、これは24年の課題です。

見え方とは?どう変わったのでしょうか?

デビューした頃は、大舞台で戦うなんて夢のまた夢でした。その憧れだったグランプリが、「自分でも行けるんだな」と。自信とはまた違う、遠いものが身近になった感じです。グランプリを目指して走っている方からしたら、通過点なのかもしれません。
そういった経験をしたことで、目標も変わってきました。ボートレースを通して、ボートレーサーとしてだけではなく、深谷知博という一人の人間として、人生の見え方も広がったなと感じています。

目標は毎年GPで優出
大変だけど、そこに意味がある

ボートレーサー・深谷知博の目標は?

毎年グランプリで最後の6人に残って、そこで来年のSG出場権を獲って、次の年もまたグランプリ優出6人に残る、このサイクルを続けることです。グランプリの第一線に居続けるのは大変なことですが、そこに大きな意味があると思います。
ボートレース業界を盛り上げるメインレーサーの1人になりたいですし、ボートレーサーをやっている限り、常に目標としたいです。

最後に、GⅠ浜名湖賞への抱負をお願いします。

1月にGⅠタイトルが獲れれば、気持ちの面でアドバンテージは大きいです。地元のファン、関係者の方々、応援してくださる全ての方の期待に応えられるよう、静岡代表として地元のタイトルを獲れるように、一生懸命に、そして全力で盛り上げられるよう走りたいと思います。

深谷選手、ありがとうございました!

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